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CSRへの取り組み

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低炭素社会実現に向けた取り組み

千代田グループは、「エネルギーと環境の調和」を経営理念の中核に掲げ事業活動を展開しています。経営理念の実現に向け、エネルギーの安定供給と環境保全を両立させるための技術開発やエンジニアリングに1970年代から取り組んできており、これまで排煙脱硫技術、排水処理技術、重質油の分解などの環境技術の開発に努めてきました。最近では、社会的な要請に応える、太陽光・熱、地熱、バイオマスなど再生可能エネルギー利用、水素の大量貯蔵輸送技術による水素サプライチェーンの構築、GTL*関連技術開発など新エネルギー分野へ着実に活動を拡大しています。

 *GTL(Gas to Liquids)技術:天然ガスから合成ガス(水素+CO)を経由して液体炭化水素を合成する技術

千代田の環境技術

未来をつくる当社のエネルギー・環境技術 豊かな社会の実現に貢献する当社の変遷

未来をつくる千代田のエネルギー・環境技術 豊かな社会の実現に貢献する千代田の変遷

現在展開中の環境技術の例を以下に示します。

エネルギーの安定供給と地球温暖化ガスの削減に貢献:CO2を原料として利用するGTL技術

Japan-GTL実証プラント(新潟)

日本独自のGTL技術であるJAPAN-GTLプロセスの利用及び事業化に向け、(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)、並びに国際石油開発帝石㈱、JX日鉱日石エネルギー㈱、石油資源開発㈱、コスモ石油㈱、新日鉄住金エンジニアリング㈱及び当社の民間6社は共同で、JAPAN-GTLコンソーシアムとして活動をしています。
GTL技術を用いて製造される燃料は、硫黄分や芳香族分などを含まないため、環境に優しいクリーン燃料として期待されています。既存のGTL技術では、原料となる天然ガス中の炭酸ガスを除去する必要がありますが、このJAPAN-GTLプロセスでは、当社が開発したCO2リフォーミング触媒 (CT-CO2ARTM触媒)が採用され、炭酸ガスを多く含む天然ガスをそのまま原料として利用できるという特長を有しています。天然ガス中の炭酸ガスの除去が不要となる、この画期的な技術により、世界に広く存在する天然ガスを原料にして新たなクリーン燃料への道を開くことにもつながります。

2006年10月から2012年8月までの約6年にわたり、JOGMECと民間6社が設立した日本GTL技術研究組合*は、新潟において日産500バーレル規模の実証プラントを建設し、実証試験を行うと共に、バックアップ研究、商業化検討等を行い、商業規模でのGTLプラントに適用可能なJAPAN-GTLプロセスを確立しました。また、CT-CO2ARTM触媒に関しましては2014年に既存化学製品向け合成ガス製造設備に、本触媒を納入し順調に安定運転を続けています。これらの成果を踏まえ、当社はJAPAN-GTLコンソーシアムのメンバーとして、エネルギーの安定供給、そして地球環境に貢献できる独自のJAPAN-GTLプロセスの実用化に向け活動をしています。

*:JAPAN-GTL実証研究のために、参加民間6社により2006年10月25日に設立された時限の技術研究組合。
  本実証研究完了後の2012年8月31日に解散した。

※CT-CO2AR™触媒につきましては、以下をご参照ください。
https://www.chiyoda-corp.com/technology/future/co2_reforming.html

地球温暖化防止策としてのCCSシステムの開発

シャトル船・洋上圧入方式CCS説明図

CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)とは、火力発電所などの排気ガスからCO2(二酸化炭素)を分離・回収し、貯留サイトまで輸送し、サイトの地下に圧入・貯留する技術で、地球温暖化防止策の有力な手法です。
当社は、地球温暖化防止策の趨勢を見据え、CO2の分離・回収から輸送・圧入までの一体的なCCSの商用化に取り組んでいます。

CO2分離・回収システム
火力発電所建設で培った環境対策技術とLNGプラント建設で培った液化・荷役技術を生かし、燃焼排ガスの環境対策からCO2液化・荷役までのCO2分離・回収システムを提供いたします。

 

CO2輸送・圧入システム
排出源(ソース)から貯留サイト(シンク)に輸送する手段はパイプラインと船舶に大別されます。当社は、東京大学・尾崎雅彦教授の技術指導をいただきながら、双方の特徴を整理し、ソースとシンクにマッチした最適なCO2輸送・圧入システムの開発に取り組んでいます。

※CCSシステムにつきましては、以下をご参照ください。
https://www.chiyoda-corp.com/technology/future/ccs.html

使いやすい水素エネルギー「SPERA水素®」の開発

世界の永続的な発展には再生可能エネルギー利用が不可欠です。再生可能エネルギーから製造した水素を燃料として「貯める」「運ぶ」を行う水素エネルギーの利用は将来の低炭素社会で重要な役割を果たすことが期待されています。水素エネルギーの普及には、水素を石油や天然ガスのように、大規模に貯蔵輸送できる技術が必要ですが、そのような技術はありませんでした。当社は、世界に先駆けて水素エネルギーを大規模に貯蔵輸送できる技術を開発、“SPERA水素”システムと命名して実用化の準備を進めています。 “SPERA”とはラテン語で“希望”の意味する言葉で“SPERA水素”は“希望の水素”です。

このシステムでは、水素をトルエンと化学反応させて分子内に水素を取り込んだメチルシクロヘキサン(MCH)として貯蔵輸送を行います。トルエンとMCHはガソリンや軽油の成分なので、ガソリンと同様に常温・常圧の液体として「貯める」「運ぶ」ができ、水素を大規模に貯蔵輸送する際の危険性を従来のガソリンと同様のレベルにまで低減できる特長があります。また、利用場所で水素を取り出したMCHは元のトルエンに戻ります。トルエンは水素の入れ物として水素製造場所に戻し、再びMCHとして繰り返し利用できます。

子安オフィス・リサーチパーク(神奈川県横浜市)に実証プラントの建設を行い、長期間のデモンストレーション運転に成功、確立された技術は内外の有識者の方々に高く評価されています。当社は、低炭素社会に向けて水素エネルギーを地球上のあらゆるユーザーに大量供給する“SPERA水素”システムの実現に向けて取り組んでいます。

※SPERA水素 千代田の水素供給事業につきましては、以下をご参照ください。
 https://www.chiyoda-corp.com/technology/spera-hydrogen/index.html

SPERA_Section_A
(a) 反応セクション

SPERA_Section_B
(b) 貯蔵タンク

図 実証デモンストレーション装置

太陽熱発電分野強化への取り組み

23_03_Solar Power.jpg

イタリアに完成したデモンストレーションプラント

当社は、太陽熱発電分野の開拓にも注力しています。
当社では、現在主流の合成油を熱媒とするパラボリックトラフ型技術の次世代型である溶融塩を熱媒とする溶融塩パラボリックトラフ型太陽熱発電:MSPT-CSP技術の開発を進めています。熱媒を溶融塩とすることで運転温度を高温にすることが可能(合成油:385℃、溶融塩:550℃)となり、発電効率を上げることが可能になります。また蓄熱システムをコンパクトにすることが可能となり、総じて発電コストの低減を図ることが可能となります。本技術をMSPT-CSPの核となる技術である溶融塩集熱管を製造できる世界で唯一のメーカーのアルキメデ・ソーラー・エナジー社と提携し、2011年よりデモンストレーションプラントの建設や実証運転への準備を進め、2013年7月に完成。イタリア・日本両政府関係者をはじめ世界中から500人以上の参列者のもと、デモンストレーションプラントの竣工式が執り行なわれました。この後、2015年8月まで実証運転が行われ所定のデータを取得し実証運転を完了しました。
今後、このデータを活用し南米・中東・北アフリカ地域での太陽熱発電所のEPC業務受注を目指すとともに太陽熱発電事業の展開を強化して、環境にやさしいエネルギーの供給に貢献していきます。

※太陽熱発電事業につきましては、以下をご参照ください。
https://www.chiyoda-corp.com/technology/green_energy/solar_energy.html

排ガス処理技術(CT-121排煙脱硫装置)の継続的開発

国内 1,000MW規模石炭火力向け

当社はエンジニアリング専業会社の中で唯一、公害問題がクローズアップされてきた1970年代からすでに、大気汚染防止や水浄化技術などの自社技術開発を積極的に行い、公害防止関連装置を様々なお客様に収めてきました。その精神は脈々と引き継がれて、新規技術開発や既存技術改良を継続的に行っています。
当社が独自に開発した排煙脱硫プロセス、CT-121は、化石燃料の燃焼排ガス中に存在する硫黄酸化物(SOX)を除去する環境対応技術で、中小規模向けテールガス処理設備から大規模火力発電所まで対応が可能です。本装置は、国内外のPower Industry向けに活用され、高いシェアを占めており、現在までに海外を含めて、83基の納入実績があり、累積で発電規模38,600MW相当の排ガス処理に活用されています。

※CT-121技術につきましては、以下をご参照ください。
https://www.chiyoda-corp.com/technology/environment/ct-121.html

水素化脱硫用CT-HBT触媒

水素化脱硫装置
西部石油株式会社殿 山口製油所内

ガソリンおよび軽油中の硫黄分の削減(サルファーフリー化)は、大気汚染物質の排出抑制に繋がり、環境負荷の低減に大きな役割を果たしています。
当社は、留出油(灯油・軽油等)向けの水素化脱硫触媒として、チタニア触媒の反応優位性とアルミナ触媒の素材としての優位性を併せ持つ斬新なハイブリッドチタニア触媒(CT-HBT触媒)を自社開発し、商業一号機として西部石油株式会社殿の既設 灯/軽油水素化脱硫装置へ導入致しました。
本装置は2014年の1月のスタートアップから、現時点(2016年8月)においても、LCO(Light Cycle Oil)*混合軽油/灯油のブロック処理で安定した性能を発揮しています。
CT-HBT触媒は高い脱硫活性を有するため、難脱硫性のLCOを付加価値の高い軽油製品へ転換することが可能です。
例えば、FCC(流動接触分解装置)で副生するLCOは、脱硫が困難であったため、これまで重油の希釈剤としての利用に限られていましたが、CT-HBT触媒を用いることで付加価値の高い軽油製品への転換が可能です。
当社は、上記実績をベースに、CT-HBT触媒の積極的な展開を進め、環境負荷の低減を目指してまいります。

*:減圧軽油や残油を原料に流動接触分解装置(FCC)にて得られる分解軽油。

※CT-HBT触媒につきましては、以下をご参照ください。
https://www.chiyoda-corp.com/technology/future/catalyst.html

2015年度のトピックス

 完成イメージ図
※本図は、計画段階のプラントイメージですので、実際のプラントと異なることがあります。

国産バイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラント建設

現在、CO2排出量削減に向けた動きとして経済産業省、国土交通省などを中心に、「2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けたバイオジェット燃料の導入までの道筋検討委員会」の設立など、2020年に向けてジェット燃料をはじめとする燃料のバイオ化への推進が行われています。

当社は、ユーグレナ社が推進する「国産バイオ燃料計画」における「日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラント」の設計・調達・建設を行っています。
本プロジェクトでは、米国Chevron Lummus Global社よりユーグレナ社がBiofuels ISOCONVERSION Process技術のライセンスを受け、当社が日本向けにローカライズし、設計・調達・建設を行います。本技術の特徴として、水素化処理の前に水熱処理を行うこと、バイオジェット燃料だけでなくバイオディーゼル燃料やバイオナフサ燃料も製造できること、ユーグレナ油脂だけでなく幅広い油脂や遊離脂肪酸を原料として使用できることなどがあります。

当社は、これまで石油精製プラントで培ったノウハウを生かし、この国内初のプロジェクトに取り組み、CO2排出削減に貢献します。

SPERA水素が学会賞連続受賞

政府は水素エネルギー社会の構築を進めており、既に燃料電池自動車(FCV)、水素ステーション、エネファーム等が実用化されています。その実現には、水素を石油や天然ガスと同様に大規模に貯蔵輸送する安全な技術の実用化が必須です。

当社では、“SPERA水素” システムのパイロットプラントによる技術実証デモンストレーション運転を完了して、世界に先駆けて水素の大規模貯蔵輸送技術の確立を2013年に完了しました。その功績は、2014年に国際水素エネルギー協会より日本企業として初めて”Jules Verne Award”を受賞しました。また2015年には日本エネルギー学会賞、石油学会野口記念賞を受賞しています。

当社は本技術の実用化を通じて、地球温暖化防止に向けた水素エネルギー社会の構築に貢献したいと考えています。